一概にアフィリエイトといってもいろんな広告の種類があり、またそれによって稼ぎ方も変わってきます。
初心者にとって始めやすいジャンルはどの種類なのか、またその特徴や注意点などについて解説をしていきます。
クリック課金型
クリック課金型は広告をサイトに貼りユーザーがクリックをすることで報酬が発生するタイプの広告で、収益が出るまでのハードルが低く初心者には始めやすいアフィリエイトです。
クリック課金型の仕組み
クリック課金型広告は他のアフィリエイトと違い、広告を選ぶ必要がありません。
ユーザーのCookie情報と記事の内容をASP側で分析を行い、よりマッチした広告を出稿してくれます。訪問してくれたユーザーの興味度が高い広告になりやすく、クリックされることで数円〜高い広告の場合1000円を超えるものもあります。
クリック課金型広告で気をつけること
クリック課金型で一番気をつけることは「自作自演」です。
1クリックでいくらの報酬が手に入るのだから、自分で何回も押せばその分たくさんの報酬がもらえるんじゃないか?と考えがちですが、それは禁止事項で最悪アカウントの停止となります。
広告主もお金を支払って自社の製品などをアピールしているので、製品の購入に繋がらないクリックは嫌がります。そのため提供しているASPも対策をしており、広告のクリック率に異常がないか・同一IPアドレスからの複数クリックが頻繁にないかなどのチェックをしているので、自作自演はすぐにバレてしまいます。
また、これはあまり知られていませんが、クリック後の購買につながっているかどうかで報酬が上下したり、最悪ゼロだとアカウント停止、なんてことも稀に起こります。
例えば子供向けの商品ばかりを対象とした記事を量産しているサイトで、直接子供が見れる環境にある場合、出てきた広告に興味がある子は何度もその広告を押してしまいます。当然100%購入には至らないので、広告主側からブロックされたりASPからアカウント停止や記事の改善を促されることもあります。
Googleアドセンス
クリック課金型広告で最もポピュラーなのがGoogleアドセンス。
多くのクライアント(広告主)を抱えており、またアドセンス利用者も大変多いので、クリックによる報酬単価が高いのが魅力です。
基本的に広告の出稿はオークション方式となっているため、出稿したいと考えている広告主が多いほどクリック単価は上がります。
ジャンルにもよりますが、高いところで1クリック100円から、平均すると20円前後でしょうか。
12月や3月など、期末になるとノルマを達成するために広告の出稿が増える傾向にあり、季節によってもクリック単価は変動します。
nend
スマートフォンやタブレットの広告に特化したクリック課金型広告です。
そのため少し広告主が偏って言えるイメージがあり、出稿されている広告を見るとアプリゲームのダウンロードなどが多く見られます。
広告とマッチしているサイトでは活躍しますが、PCでの閲覧数が多い・nendの広告のマッチしていないサイトでは収益を上げるのが難しくなります。
忍者アドマックス
アドセンスの利用規約に反しているサイトでも忍者アドマックスなら使用できます。アダルトジャンルなどの広告も豊富です。
しかしクリック単価が非常に低く、大きく稼ぐには数百万PVが必要となってくるので、ある程度育ったサイトでかつアドセンスのアカウントが停止した時の応急措置として利用される方が多いですね。
ショッピングモール型
ショッピングモール型のアフィリエイトは最近非常に多くなりました。
一度広告をクリックしてくれたユーザーのCookie情報を長期間保存してくれるので、最大1か月間ほどの間にECサイト内で購入をしてくれれば報酬が発生します。
とにかくいろんな商品が売っていますから、そのECサイトを利用する方なら月に何度か買い物をする場合が多く、一度広告を踏ませるだけで該当商品以外の購買でも報酬が上がるので、初心者に向いています。
楽天アフィリエイト
楽天アフィリエイトはCookieが1か月間と非常に長く、またサイトを始めたばかりの方でもすぐに登録が可能なASPなので、初心者に最も向いているアフィリエイトです。
料率(購買商品の報酬割合)は1%と低いものの、その圧倒的なブランド力とポイント還元などの値引きで安く購入できることから、月に100クリックほど踏んでもらえれば間違いなく報酬は発生してきます。
またショップ別に特別報酬も設けており、10%〜50%などの高料率をGETできることもあります(ただし指定のアフィリエイトリンクから購入された場合のみ)。
さらに月間の報酬額ごとにアフィリエイターランクが用意されていて、Bランクでは10%であったのがSランクだと30%の料率がつくなど、売れれば売れるほど高料率のチャンスが増えます。
Amazonアソシエイト
今や世界でも有数のECサイトとなったAmazon。ここでもアフィリエイトを行うことができます。
楽天とは違い、商品のジャンルによって料率が分けられており、2%〜10%までとなっています。
その分、Cookieは24時間・最大の報酬支払いは1商品につき1000円までといった縛りもあります。
Yahoo!ショッピング
最近売上を伸ばしてきているYahoo!ショッピング。料率は1%ですが、3大ECサイトの中でも最安値商品の取り扱いが多いため非常によく売れます。
5の付く日に関してはその他の日と比較して数倍の購入があるため、トータルではかなり稼ぐことも可能です。
Cookieも楽天同様の1ヶ月間なので、アフィリエイトを始める方は登録しておいたほうが良いでしょう。
Yahoo!ショッピングはバリューコマースから登録することができます。
商品訴求型
いわゆる通常のアフィリエイトです。
アフィリエイトをしていない商品ジャンルは存在しないんじゃないか?というぐらい、探せば出てきます。
通常、どこかのASPに広告主として登録していて、ショッピングモール型とは違い料率が高いのが魅力です。
ジャンルや商品によって大きく変わりますが、一つの商品が売れれば10〜30%などの報酬は当たり前です。
100〜数100万円を稼ぐアフィリエイターのほとんどは、こう言った商品訴求型のプログラムを使用していることが多いですね。
例えば美容系の商品で報酬が5000円の場合、月間200個売れればそれだけで100万円です。
口座開設
非常に高単価の報酬をもらえるのが口座開設アフィリエイトの特徴です。主に株式投資やFX、最近では仮想通貨の口座開設が人気です。
一度口座を開設してくれれば何十万円といったお金を振り込んで投資をしてくれるわけですから、広告主としては高いお金を支払ってでも口座開設をしてもらいたいというのが心情です。
ちなみに投資系の広告主は入金されたお金で儲けているのではなく、取引による手数料で稼いでいます。
取引のためのプラットフォーム維持費などがありますが、基本的にはリスクが低く利益率の高い商売なので、余剰金を広告費に充てることができます。
口座開設による報酬はジャンルや企業によっても変動しますが、FXだと数千円から数万円とかなり高額です。
資料請求
資料請求も敷居の低いアフィリエイトです。
先ほどの口座開設系は、単価が高い分成果が確定するまでのハードルが高いのがネックで、本人確認だけでなく口座への入金が完了するまで報酬が発生しない場合もありますが、資料請求は基本無料で行うことができるので、メールアドレスの登録だけで成果が確定することもあります。
一番多いのが見積もり請求で、引っ越しや車の査定・保険の見直しなどがこれに当たります。
アプリダウンロード
最近多くなっているのがアプリダウンロードの案件です。アプリゲームやネットマンガ、出会い系アプリなどが有名です。
成果の着地点は、アプリインストール後の初回起動から有料会員登録など様々です。
びっくりするのが無料インストールだけで数百円から1000円以上もらえる案件がたくさんあることです。ローンチしたばかりのアプリゲームなどは500円前後が相場で、これだけで100万円を達成するツワモノもいるくらい。
ただしアプリ案件はすぐ止まるというデメリットが存在します。
成果発生までのハードルが低い分、広告主が設定している月の広告費をすぐに使い切ってしまうことがたくさんあり、またいきなり案件自体がなくなってしまうことも日常茶飯事。
気合い入れて作ったサイトも、広告主次第ですぐに案件がなくなってしまうことがあるので注意したいところです(アプリ案件以外でもこう言ったリスクはついて回りますが)。
情報商材
情報商材というと胡散臭さ満載ですが、最近ではnoteという記事買い切りのシステムが人気で、むしろアフィリエイト初心者の参入も多くなってきています。
noteでは1記事読むのに100円などと金額を設定することができ、有益な情報などをnoteに書いてtwitterなどのSNSで紹介するといったスキームが流行っています。
金額設定が安いので躊躇なく購入することができ、また連載ものにすれば定期的にユーザーが課金してくれるので、マネタイズ手段としては非常に良い仕組みです。
アフィリエイトの種類と特徴まとめ
このようにアフィリエイトの広告には種類があり、選ぶ広告によって収益に大きな差が発生します。
例えば楽天アフィリエイトでよく売れている商品が他のASPにあって、その広告に替えることによって収益が10倍になった、なんてこともよくあります。
色んなASPへ登録をして、自分のサイトから売れている商品や横展開ができないかを常にウォッチすることも、アフィリエイターとしての重要な仕事となります。